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XOOPS→WordPress移行奮闘記(第3章)

ずいぶん間が空いてしまったけど、第2章からの続き。

前回はPHPとMySQLのバージョンを5に揃える話しだった。
そのブログを書いてたのと前後して、WordPressから「PHP4とMySQL4のサポートを終わりにするよ」アナウンスが出たから判断としてもそのタイミングとしても大正解だったな。

後ろで動くシステムの環境整備が整ったところで次がWordPressのインストールと旧データの移行。
旧環境ではXOOPS内でWordPress MEを使っていたので、一応WordPress同士のデータ移行だから他のシステムからの移行よりは簡単。

XOOPSはデフォルトでは文字コードがEUC。
昔のnezumiya.netは、これを特に変更することなくEUCのまま運用してた。
それに対してWordPressのデフォルトの文字コードはUTF-8。
まぁデフォルトの文字コードを変更する積極的な理由はないので、UTF-8で運用するために以下のような手順を踏んだ。

  1. 旧システムのデータベースからWordPress用のテーブルだけをバックアップ。
  2. バックアップファイルはSQLが書かれたテキストファイル(文字コードがEUC)なので、適当なテキストエディタ(僕はTeraPadを使ってます)でUTF-8に文字コード変更&保存。
  3. 新しくWordPressをインストールしてからデータベースをバックアップファイルからリストア。
  4. wp-adminディレクトリにあるupgrade.phpを実行。

ポイントとしては、
データベースのバックアップファイルのところで文字コード変換をすること。
それからupgrade.phpを実行してデータベースのアップデート(新しいWordPressのバージョンに対応したデータ構造に再構成)すること。
の2点。

おそらくは、XOOPSで使っていたWordPressモジュールから、直接現在の最新バージョンのWordPress3にアップグレードできると思いますが、環境移行をした当時はWordPressのバージョンがまだ2.9で、3がベータ版だったので、アップグレード情報が見つからず、

XOOPSのWordPressモジュール
  ↓
WordPress Me
  ↓
現行のWordPress

という感じで2段階に分けてデータのアップグレード。

どうもWordPressはアップグレード関係の情報が少なくて、「upgrade.phpを使う」というポイントにだとりつくのに時間がかかってしまったなぁ。
XOOPSのWordPressモジュールが普通のMEとどれくらいデータ構造が違うのかが分からなかったのでデータ変換についてはイチかバチか的なところもあった。
XOOPSのモジュールではないWordPressのアップグレードならサイトに情報が出ているのでこちらを是非熟読してくださいませ。

ということで、どなたかの参考になりますれば☆

あともう1章だけ設けてプラグイン関係のことを書こうかと。

XOOPS→WordPress移行奮闘記(第2章)

第1章からの続きです。
IT関係に興味がない人は読み飛ばしてください。今回は特に技術系中心です。

今回は第1章でツッコミが入ったのでそのフォロー。
ツッコミの内容は「んで、結局何やったか書いてないじゃんよ」というもの。
たしかに読み物としての奮闘記であれば問題ないけど、序章で宣言してた「記録」になってないので補足です。

まずこのnezumiya.netが動いている環境の説明から。
ホスティング先はablenetというところ。
転送量の制限がなくてそれなりに安価で安定しているのでわりと気に入って使ってます。
ホントはひとつ改善要望があるんだけどそれはまたの機会に。
ここを結構昔から使っているので、古い環境がわりと残っているサーバ上で稼働している状態です。

ということで、環境はPHPのバージョン4と5が混在しているのは第1章で書いたとおり。
状態としては、モジュール版が4でCGI版が5という形。
モジュール版を動かすには拡張子が「.php」であればよく、CGI版のPHP5を動かすには拡張子を「.php5」にするという方法があるとのこと。
でも、WordPressみたいにダウンロードしてインストールするようなパッケージだと全部の拡張子を変えるのはめんどくさいし、コードの中のファイル指定も書き変えないといけない。
これは現実的ではないので、もうひとつの方法である「.htaccessの記述」で対応することに。

.htaccessファイルはそれを置いたディレクトリ以下すべてに影響を与える。
だからどこに置くか迷ったんだけど、php4じゃなきゃ動かないプログラムは今のところ持っていないので、環境が混在しないようにWebに公開しているルートフォルダに置くことにした。
んで、その中に記述するのが

AddHandler x-httpd-php .php

という1行。
これで、拡張子が「.php」でも、CGI版のphp5で動くようになる。

さて、もうひとつやったのがMySQLの環境設定。
これもバージョンの4と5が同居している環境だったので、全部を新しい方に統一することに。
この方法もサポートのサイトには「.htaccessの記述」として書かれているんだけど、実はここに落とし穴。
うちの環境だとphp4だとモジュール版で動くけど、php.iniが使えないという制約がある。
だから.htaccessにMySQLの設定を書くという方法だったんだけど、上記のphpの設定でCGI版のphpを使うと、設定は.htaccessではなくphp.iniでやるという形に変わるのでした。
ということで、必要なのはphp.iniファイルをWebのルートに用意して

mysql.default_socket “/tmp/mysql5.sock”

と書くこと。
ここに気付かなくて結構苦戦だった。

ということで、まとめると・・・

  1. phpはモジュール版の4ではなくCGI版の5を使うために.htaccessに記述を追加
  2. CGI版のphpだと設定はphp.iniで行うので、MySQLのバージョン5を使うためにphp.iniファイルを用意してそこに記述を追加
  3. それぞれ必要な場所にアップロード

という流れ。

ちなみに、ホスティング先のablenetのサポートでこの話題の関連情報が出ているのは、

です。

どなたかの参考になれば。

そして第3章に続きます。

XOOPS→WordPress移行奮闘記(第1章)

序章の続きです。

移行に当たってまずつまずいたのが「PHPとMySQLのバージョン環境」。
これは、nezumiya.netを運用しているホスティング先のケースなんだけど、2006年の春から契約していることもあって、若干環境が古かったというのが原因。

デフォルトの環境が契約当時から使えるPHPのバージョン4世代、MySQLの4世代。
ちなみにこれを書いてる時点の最新のバージョンはPHP5.3.2、MySQL5.1.47。
最近出されてるプログラムとかだと「PHP5以上じゃないと動きません」なものもあったりしてその設定でまず苦戦。

ホスティング先の業者さんに問い合わせメールなどしつつ、設定で試行錯誤。
ねずみやもその昔ITの仕事バリバリやってたけど、Webアプリとか作ってたわけではないから、php.iniとか書き方知らないんだから。。。

それでもものの本とか確認しつつ、google先生に感謝しつつ、ようやくPHP5・MySQL5の環境が整ったわけであります。

当たり前の話ではあるけれど、プログラムの実行環境はまず確認しなきゃね、というお話。
こうやって書くとさらっと終わっちゃうけど、実はここで結構時間食いました。

この続きは第2章へ♪

XOOPS→WordPress移行奮闘記(序章)

このトピックは「ねずみやブログ」っぽくないけど、似たような状況で悩む人は今後も出てくるだろうから、記録の意味も兼ねて残すことにする。
CMS(Contents Management System)の運用とかに興味がない人は軽くスルーの方向でどうぞ☆

そもそも、nezumiya.netの当初の運用目的は以下の通り。

  • ブログ
  • 曲のサンプルを載せて宣伝に
  • 曲を提供したグループとか講義を取ってくれている学生さんとのコミュニケーションの場に

これが2006年の夏頃の話し。
もちろんその頃すでにCMSはあったけど、ユーザー登録型のコミュニティ機能があるやつでさらに無料で使えるオープンソースとなると、XOOPSが日本では最有力という状況。
書籍とかネット上の資料の量から言うと、WordPressとかMovableTypeのほうがよかったんだけど。。。
コミュニティ機能が無かったので、最終的にXOOPSを選択。

XOOPSの中でブログを書くとなると、また選択肢はいくつかあったんだけど、WordPressはそもそもCMSを何にするかという選択の時点で候補に挙がってたし、名前がメジャーということで「WordPress ME」というのを選択。XOOPS用にプラグインが出ていたのがよかった。

そして3年半ほどちょっとずついじりながら運用していたんだけど、XOOPSを選択することになった大きな理由

  • 曲を提供したグループとか講義を取ってくれている学生さんとのコミュニケーションの場に

というのに、思いの外注力できなかったし、有効な活用方法を見出すことができなかったのもあって、XOOPSをやめてブログメインのシンプルなサイトにリニューアルするのを決意したのが先々月つまり2010年の5月あたり。
友人のアドバイスもあって、比較検討の結果、新しいCMSとしてWordPressに乗り換えることに。
同じWordPress同士だから過去の投稿とかコメントも引き継ぎが楽かなと踏んだのもあった。

ところが、ことはそうシンプルには進まないのでした。。。

(第1章へつづく)

nezumiya.netようやく携帯対応

6月20日にリニューアルしたnezumiya.net。

裏で動いてるシステムを総入れ替えしたんだけど、そのおかげでサイトが携帯対応になりました。

https://nezumiya.net/
を、パソコンで見たらパソコン用に、携帯で見たら携帯用に、iPhoneなどのスマートフォンで見てもそれ用に整形されます。
それから、携帯でmixiをやってるときの「マイミクの最近の日記」からも見られるようになってます。
さらにさらに、今まではできなかった「携帯からのコメント投稿」もできるようになりました。

追記(6月23日):携帯等からコメント送信ができない模様。確認中です。
追々記(6月23日):できるようになりました。まだ不具合残ってたらご一報くださいませ。

これはアクセシビリティ&ユーザビリティの大幅向上☆
まぁ、公開されている機能を組み合わせただけなので、すごいのはねずみやじゃなくてその機能を作った人なんだけど。。。

ぜひ今まで以上にnezumiya.netをよろしくお願いします。
不具合とか見つけた場合にはぜひご一報を。

以下、細かいシステムの話なので、興味のある人だけどうぞ。

このサイトは、一般的なブログと同じように、頻繁にそして簡単に更新ができるようにCMS(Contents Management System)を使ってる。
今までは、ユーザ登録してもらってコミュニティ的なものを作ったり、講師をやる際の出席チェックや連絡用に使ったり、ほかにもこまごまといろんな使い方をしようということで、かなり自由度の高いXOOPSというCMSを使ってた。
でも3年以上運用してきて、コミュニティ活動に思ったほど注力できなかったし、講師をやるにあたって必要な機能が各学校でも整備されてきたのもあるし、ということで、このサイトはブログを中心に楽曲の試聴とか資料のダウンロードができるなどの「情報発信」に絞って再構成しようということに。
まぁまだ楽曲試聴とかダウンロードの機能は整ってないけど。。。

で、あらたに使うことにしたのがWordPressというブログを中心としたCMS。
友人のアドバイスもあって、数多あるCMSアプリケーションからの選択。
部品のように追加できる機能(プラグイン)が豊富なのも良いところで、今回の携帯対応もそのプラグインのおかげで実現。

オープンソースのおかげでホントに大きな恩恵を受けてるなぁと実感。
もうITでガツガツと仕事をするスタイルではなくなってしまったけど、ほかの分野であってもちゃんと世の中に貢献できるようにならなきゃな。